デジタル苦手でも大丈夫! 定年後の夫婦で楽しむ「体験型」旅のすすめ
定年後の旅、新しい思い出を「二人で」作る「体験型」旅をご存知ですか?
定年を迎え、これからの時間を夫婦でどのように過ごそうか、旅でも行こうかと考える方もいらっしゃるでしょう。美しい景色を眺めたり、温泉でゆったりしたりする旅も素敵ですが、たまには少し趣向を変えて、夫婦で何か新しいことに挑戦してみる「体験型」の旅はいかがでしょうか。
「体験型」の旅とは、その土地ならではのものづくりに挑戦したり、季節の収穫を楽しんだり、地域の文化に触れる活動を旅の目的の一つとするスタイルです。二人で一緒に汗を流したり、協力して一つのものを作り上げたりすることは、これまでの旅行とは一味違う、特別な思い出になります。
しかし、「自分で予約サイトを調べるのは苦手で…」「情報収集も時間がかかって大変そう」と感じ、計画に二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。この体験型の旅も、デジタル操作が苦手な方でも、工夫次第で無理なく計画し、楽しむことができます。
この記事では、定年後の夫婦におすすめしたい「体験型」旅の魅力と、デジタルに頼りすぎずに計画を進めるための具体的な方法をご紹介します。この記事を読めば、きっと「これなら私たちにもできそう!」と感じていただけるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、次の旅のヒントにしてください。
なぜ定年後の夫婦に「体験型」旅がおすすめなのでしょうか?
体験型の旅は、定年後の夫婦にとって多くのメリットがあります。
二人の共通の楽しみが見つかるきっかけに
例えば、陶芸体験で一緒にお茶碗を作ったり、そば打ち体験で二人で協力して麺を打ったり。一つの目標に向かって共同作業をすることは、普段の生活ではなかなか得られない新鮮な感覚です。お互いの意外な一面を発見したり、教え合ったりするうちに、自然と会話が弾み、共通の楽しみが見つかることもあります。
旅の思い出が「モノ」や「体験」として残る
景色や食事の思い出はもちろん素敵ですが、体験型旅では、自分で作った作品を持ち帰ったり、体験そのものが強く記憶に残ったりします。持ち帰った作品を見るたびに、旅先での楽しい時間や、一緒に取り組んだパートナーとの思い出が鮮やかに蘇るでしょう。
体力に合わせて無理なく楽しめる
体験型のプログラムには、座って集中して取り組めるものや、短時間で気軽にできるものなど、さまざまな種類があります。ご自身の体力や興味に合わせて選べば、移動や観光で疲れすぎることなく、ゆったりと旅を楽しむことができます。
デジタル操作が苦手でも大丈夫な場合が多い
体験の予約方法や情報収集については、後ほど詳しく解説しますが、多くの体験施設では電話での問い合わせや予約を受け付けています。また、旅行会社が企画する体験付きのツアーを選ぶという方法もあります。
定年後の夫婦におすすめの「体験」テーマ例
具体的にどのような体験があるのか、いくつか例をご紹介しましょう。二人で話し合いながら、「これ面白そうだね」「やってみたいね」と思えるものを見つけてみてください。
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伝統工芸・ものづくり体験:
- 陶芸: 電動ろくろや手びねりで、お茶碗や湯飲みなどを作ります。集中して土と向き合う時間は格別です。
- 染物: ハンカチやストールなどを、藍染めや草木染めなどで好みの色に染め上げます。色の変化も楽しめます。
- ガラス細工: ガラスを溶かしてオリジナルのコップやアクセサリーを作ります。繊細な作業ですが、完成した時の達成感は大きいです。
- 木工: 簡単な椅子やスツール、木の小物などを作ります。電動工具を使わない手軽な体験もあります。
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食に関する体験:
- そば打ち・うどん打ち: 粉から麺を作る工程を体験します。打った麺をその場でいただける施設も多いです。
- パン作り・ピザ作り: オーブンで焼き上げる本格的なパンやピザを一緒に作ります。
- 味噌作り・豆腐作り: 地域ならではの食材を使った発酵食品作りなども人気です。
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自然や季節に関する体験:
- フルーツ狩り・野菜収穫: 旬の味覚を自分の手で収穫します。採れたてを味わえるのが魅力です。
- 田植え・稲刈り: 農業体験を通じて、食の大切さや地域の暮らしに触れることができます。
- ネイチャークラフト: 拾い集めた木の枝や葉っぱを使って、オリジナルの作品を作ります。
これらの体験はほんの一例です。旅先の地域によって様々な体験が提供されていますので、興味のあるテーマや場所を調べてみると良いでしょう。
デジタルが苦手でも安心!「体験型」旅の計画方法
「体験は面白そうだけど、どうやって情報を集めて、どう予約すればいいの?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。デジタル操作に自信がない方でも、以下の方法で計画を進めることができます。
ステップ1:夫婦で「どんな体験をしてみたいか」を話し合う
まずは二人で、前述の体験例などを参考に「何か一緒に作ってみたいね」「美味しいものを自分で作ってみたいね」など、漠然とした興味を話し合ってみましょう。この段階では、具体的な場所や体験内容は決まっていなくても大丈夫です。
ステップ2:情報収集は「アナログ」と「電話」を中心に
興味のあるテーマや地域が絞れてきたら、情報収集です。インターネット検索も有効ですが、以下のような方法もあります。
- 観光協会・観光案内所に電話する:
- 旅先の地域の観光協会や観光案内所に直接電話をして、「夫婦で体験できるものづくり体験はありますか?」「収穫体験はできますか?」と尋ねてみましょう。デジタル情報に詳しくなくても、地域の情報を熟知した方が親切に教えてくれます。体験施設の情報や連絡先、パンフレットなどを紹介してくれる場合もあります。
- 旅行会社の窓口で相談する:
- お近くの旅行会社の窓口に足を運んで相談するのも良い方法です。「〇〇地方で、夫婦でできる体験を取り入れた旅を探しています」と希望を伝えれば、条件に合う体験施設を紹介してくれたり、体験が含まれたパッケージツアーを提案してくれたりします。旅行会社の担当者は、パンフレットを見ながら丁寧に説明してくれますし、予約手続きも代行してくれるので安心です。
- 観光パンフレット・ガイドブックを活用する:
- 駅や道の駅、観光施設などに置いてある観光パンフレットには、その地域の体験施設が紹介されていることがあります。また、書店で売られているガイドブックにも、体験情報が掲載されている場合があります。これらの情報を参考に、気になる施設を見つけたら、パンフレットに記載されている電話番号に問い合わせてみましょう。
ステップ3:体験施設や宿泊施設の予約
体験したい施設が見つかったら、予約が必要です。
- 直接電話で予約する:
- 最も確実で安心な方法の一つは、体験施設に直接電話をして予約することです。「〇月〇日〇時に体験したいのですが、予約できますか?」と具体的に伝えてみましょう。不明な点や不安な点があれば、電話で質問して確認できるのもメリットです。
- 旅行会社を通じて予約する:
- 旅行会社に旅全体(交通手段、宿泊、体験)を依頼する場合、旅行会社が体験の予約も代行してくれます。すべてお任せできるので手間がかかりません。
- (もし挑戦できそうなら)施設のウェブサイトで予約する:
- 施設のウェブサイトに予約フォームがある場合もあります。もし挑戦してみようかな、という気持ちがあれば、お子さんやお孫さんに手伝ってもらいながら、あるいは施設の電話番号に問い合わせて操作方法を聞きながら試してみるのも良いかもしれません。ただし、無理はせず、できる方法を選びましょう。
宿泊施設の予約も同様に、電話や旅行会社の窓口を活用できます。体験施設に近い宿を選ぶと、移動の負担が減り、ゆったり過ごせます。
ステップ4:旅の準備
予約が済んだら、旅の持ち物などを準備します。体験内容によっては、汚れても良い服装や靴、タオルなどが必要な場合があります。予約時に施設の方に確認しておくと安心です。また、二人で持ち物リストを作成したり、分担して準備したりするのも、旅へ向かう楽しみの一つになります。
旅先での安心・安全のために
せっかくの楽しい旅ですから、安全に過ごすための簡単な注意点も確認しておきましょう。
- 体調管理: 体験当日は無理のないスケジュールにし、前日はしっかりと睡眠をとりましょう。体調がすぐれない場合は、正直に伝えて休憩したり、可能であれば体験をキャンセル・延期したりすることも検討してください。
- 施設の指示に従う: 体験中は、施設のスタッフの方の説明をよく聞き、指示に従いましょう。安全に関する注意点は特に大切です。
- 夫婦で助け合う: 不慣れな作業や場所でも、夫婦二人で協力すれば乗り越えられます。困ったことがあれば、遠慮なく助け合いましょう。
- 緊急連絡先を控えておく: 体験施設や宿泊施設の電話番号、もしもの時のために家族の連絡先などを控えておくと安心です。
まとめ:体験型旅で、定年後の夫婦の時間をより豊かに
定年後の夫婦旅に、新しい発見や感動をもたらしてくれる「体験型」の旅。デジタル操作に不安がある方でも、電話や旅行会社の窓口を活用すれば、十分に計画し、楽しむことができます。
二人で一緒に何かを作り上げる、共に汗を流して収穫する、地域の文化に触れる…。これらの体験は、夫婦の間に新しい会話を生み出し、共通の趣味を見つけるきっかけとなり、何物にも代えがたい大切な思い出となるでしょう。
情報収集や計画に少し時間がかかるかもしれませんが、それも夫婦で一緒に取り組む大切な時間です。「どこへ行こうか」「何をしてみたいか」と二人で話し合うことから始めてみませんか? きっと、旅の準備期間も含めて、充実した楽しい時間になるはずです。
ぜひこの記事を参考に、次の夫婦旅は「体験」を取り入れた、心に残る旅にしてみてください。応援しています。